なお、私たちの方式は映像の一部を二次元コードのために用いるという、かなり割り切った方式になってます。これにはもとの映像の美しさを損なうなど、利点と欠点があるので、あらゆるケースで正しいアプローチにはなりえないと思います。 映像になんらかのデータを埋め込む方式は、MPEG7(*1) や電子透かし技術(*2, *3)、など色々あるので、その辺りの動向をうまく見ながら、実際のサービスとして使えそうな・動きそうなものを作っていければ、と思います。また、今回のは欠損が許されるセンサデータを対象とする、ということで、ライブラリなどの普及性などからQRコードを活用しましたが、漏れのない信頼性の高いデータ転送を独自の二次元コードで行う、という研究(*4)もありましたので、こちらもご興味のある方はご覧ください。 (*1) Mpeg-7. http://mpeg.chiariglione.org/standards/mpeg-7. (*2) Potdar, V. M. et. al . A survey of digital image watermarking techniques. In Industrial Informatics, 2005. INDIN. 2005, pp.709–716. (*3) Tianxing Li et. al. HiLight: Hiding Bits in Pixel Translucency Changes, Mobicom2014, pp. 383-386 (*4) VCode - Pervasive Data Transfer Using Video Barcode